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86号(平成24年新春号)


ある親子 代表取締役社長 三原幸二

 歯医者からの帰り、電車に乗ろうと思い、地下鉄・長堀鶴見緑地線の心斎橋駅へ向かいました。
 待つことしばし。ホームに入ってきた電車を見ていると、最後尾の座席で、吊り革にぶら下がって楽しそうに遊んでいる男の子と女の子が見えました。ドアが開いて、車内に入ると、結構すいており、座ることができてやれやれと思ってまわりを見渡すと、さきほどの男の子が一人で外に出ようとしていました。それを見た母親らしい女の人が、あわてて大声で叫びましたが、男の子はそれに気がつかず、ようやく気づいてのそっと車内に入ったとたんドアがピシャとしまりました。まさに間一髪でした。
 女の人は男の子の手をつかむやいなや、顔を真っ赤にして、手に持っていたビニール傘で子供の腕をしばきました。さらに頬を平手でおもいっきりたたき、早口でまくしたてて叱りつけました。その様は、まわりにいた私たちが凍りつくほどの迫力があり、たいへん激しいものでした。真剣そのものでした。はたで見ていても、母親としては、もしはぐれてしまったら、その子が遭遇するかもしれない困難が一瞬にして頭をよぎったにちがいない行動のように思えました。その後はたたくこともなく、母親は安堵感をおぼえホッとしているようでした。
 母親の言葉つきから察すると中国の人のようでした。男の子は三歳ぐらいで、そのあいだ微動だにせず、痛かったであろう頬や腕をさすることもなく、あえていえば毅然として折檻(せっかん)をうけている様子は、永年の修業を終えた人のようにも見えました。
 唯一、男の子がとった行動が、何ともいえないせつなげな表情をして、姉であろう少女のほうを振り返ったことでした。七、八歳くらいにみえる利発そうな女の子は、男の子に言葉をかけることもなく、静かに見つめていました。二人とも母親の“教え”を受け止めた様子がうかがえました。しばらくして、三人は隣の車両へ移動していきました。
 ほんの数分の出来事でしたが、この光景を見ていろんなことを考えさせられたり、そのあとにも折にふれて思い出したりもしました。いまだにそのときの女の子と男の子の顔が、目に浮かんでなりません。

・平成23年度 展示即売会

10月14日 第一、第二営業部(東、西、南、北
10月15日        堺、八尾、平野)合同
11月 5日 新宮営業所
ご来場戴きまして誠にありがとうございました。

・第44回 奥様研修会

平成23年9月8日〜9日
 京都府 美山・滋賀県 琵琶湖温泉『紅葉』

・洋栄会総会

平成23年11月9日〜10日
 洋栄会・洋栄東会・洋栄南会
 山口県 萩『常茂恵』